勝手に想像して勝手に切なくなった話し。



ちょうど打ち合わせをしてる時でした。

外からガラガラと何かを引きずる音が聞こえてきます。


すると職場の入口から『こんにちは〜』と誰かが入って来ました。


年は70歳くらいのおじいさんでした。


雨がぱらつくなか傘も挿さずに濡れていました。



『さがないんね〜がぃ? みそにつけだのがらマグロの切り身もあるよ』


おおよそ商売人とは思えないか細い声でした。


通りに面したうちの会社は時々こうした行商の人が来ますが一般の家じゃないのでだいたいは断ります。そして今回も必要無いので結構ですと断りました。


するとおじいさんはかまわずに台車に乗せてきた魚が入ってるであろう発砲スチロールの箱を開けようとしたんです。



自分は打ち合わせ中って事もあり、じっくり品定めなんかしてる暇は無い!とばかりにさっきより少し強い口調で結構ですからと断りました。



『あぁ、そうがぃ、んでは、べつなどごにやっしゃいんから、すまねがったぁ』


そう言ってまた台車を引いて歩いて行きました。


苦笑いをするお客さんのところへ戻り再度打ち合わせをしました。でもどうしても意識が集中出来ません。


明らかに強い違和感を感じました。


あのおじいさんの喋り方・・・・


浜育ちの自分にはなんだか心地良かったんです。



勝手な推測だけど、もしかしてあの原発事故か津波の被害で避難してた人なのかな?と。


そう思った瞬間自分の愚かさに急に切なくなりました。


買う事も復興や再生に繋がるんじゃないか?


たかだか千円か二千円の品物じゃないか!


あまりにも冷たい自分の対応。



おそらくは今自分は地球で1番最低な人間です。





(画像は無関係)







2012年05月22日 Posted byワタル at 20:19 │Comments(0)

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